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シングルマザー(シングルファザー)の保険選びや種類、加入前の注意点とは

シングルマザーの皆さんは保険に入っていますか?
「生活費・教育費・医療費など必要なお金で手一杯」「保険に入った方がいいのはわかるけど収入的に厳しい…」のが本音ではないでしょうか。
この記事では、

  • シングルマザーにとって保険は必要?
  • 母子家庭だからこそ入っておくと良いおすすめの保険の種類と選び方
  • 加入の際の注意点

を解説していきます。
ぜひ今後に役立ててくださいね。

目次

そもそもシングルマザーは保険に入ってない?本当に必要なの?

そもそもシングルマザーは保険に入っているのでしょうか?
シングルマザーにとって保険は必要なものなのでしょうか?
結論から言いますと『保険は必要』といえます。
万が一自分に何かあったとき、子供たちの生活を守るために保険は有効だからです。
しかし、冒頭にあるように保険に回せるほどお金に余裕がないのも事実。
シングルマザーの例をあげるので参考に保険について考えてみましょう。

<Aさんの場合>
小学生の子ども二人を育てているため、経済的に余裕があるわけではありません。
自分自身の生命保険にすら加入していない状態です。
しかし、周囲には学資保険を勧められたり、とにかく保険に入るよう言われるので次第に自分の中でも焦りと不安が出てきだしたのです。
このような場合、保険はどうしたらいいのでしょう。

後述しますが、保険にはさまざまな種類があります。
勧められている学資保険は、子どもが小さい年齢で加入してこそ意味があるものといえます。
Aさんの場合、二人のお子様が既に小学生とあるので学資保険はおすすめしません。
保険に加入することで経済的に厳しくなるのであれば、今すぐに加入する必要はないでしょう。
「学資保険料を払っていたらお金が無くなってしまって生活保護を考えている…。」などとなってしまえば元も子もありません。
まずは、お子様との生活を第一に考えてください。
経済的に余裕が出てきたら、保険加入を検討しはじめましょう!
この場合、学資保険ではなく貯蓄型生命保険や低解約返戻金型終身保険がおすすめです。
お子様との生活に負担がない金額で加入するようにしてくださいね。

シングルマザーに必要であろう保険の種類と選び方

保険といっても、保険会社や保険内容などさまざまな種類があり素人ではすべてを理解することは難しいです。
そこでここでは、シングルマザーに必要であろう保険を5種類紹介します。
完全に保障内容を把握する必要はありませんが、ある程度知識をつけてから保険営業の人と話し合うことをおすすめします!

学資保険

まずは、教育費をサポートしてくれる『学資保険』です。
子どもが生まれて最初に加入した、という人も多いのではないでしょうか。

厚生労働省が平成28年に行ったひとり親世帯対象調査によると、子どもの最終学歴目標を「大学・大学院」にしたいと考えている母子世帯の母は46.1%、父子世帯の父は 41.4 %いることがわかります。

参照元

平成28年度全国ひとり親世帯等調査_別添2

しかし、大学・大学院に子どもを行かせるためには多額の養育費が必要です。
市区町村からの支給される児童育成手当などだけでは到底支払えるものではありません。
そこで必要となってくるのが学資保険です。

学資保険とは、養育者が積み立てたお金から子どもの成長に合わせて決まった保障額を受け取れる仕組みの保険です。
たとえば、

  • 3歳(幼稚園入園):10万円祝金
  • 6歳(小学校入学):10万円祝金
  • 12歳(中学校入学):20万円祝金
  • 15歳(高校入学):20万円祝金
  • 18歳(大学入学):200万円祝金※満額

と、支給対象者(子ども)の入学年齢に合わせて支給額を受け取れるのです。
受け取れるタイミングや保障額は、保険会社の商品によって異なるので加入時に確認しましょう。
金融機関でも学資保険の取り扱いがあるので、返戻金が多く期待できるところを選んでくださいね。
学資保険は解約しない限り引き出すことはできないので注意しましょう。
また、保険料払込免除特則(特約)付きの学資保険の場合、保険料の払込期間中に契約者である親が死亡した際、残りの保険料の払い込みが免除されます。
このように教育資金を貯めるための保険に適しているといえるでしょう。

死亡保険

保険の対象者が死亡した場合、受取人に保険金が支払われる『死亡保険』。
もし、自分に万が一のことがあったときのために加入しておくことをおすすめします。
国民年金または厚生年金保険に加入している場合、亡くなってしまっても子どもには遺族年金(遺族基礎年金・遺族厚生年金)が支給されます。
しかし、現実は遺族年金・貯蓄・助成金(児童扶養手当・児童手当など)で生活していくのは厳しく、必要保障額が不足している場合がほとんどです。
そこで死亡保障で配偶者や子どもの生活費・教育費をサポートするためにも死亡保険が必要になります。
死亡保険には2種類の保険があるので、簡単に解説していきます。

<定期保険>

『定期保険』とは、保険期間が一定で、保険金を一括で受け取れる死亡保険になります。
特徴は以下の通りです。

  • 保険期間は、10年や60歳までと一定期間
  • 掛け捨てになるため比較的自己負担額は安価なものになる
  • 数千円で手厚い保障を受けることができる
  • 家計の負担を抑えながら保険に加入できる
  • 返戻金・一時金が基本的にないので貯蓄はできない
  • 満期以降は保障がない

<終身保険>

『終身保険』とは、保険期間が一生涯の死亡保険になります。
特徴は以下の通りです。

  • ・ 契約満了後、解約すると支払金より返戻金の方が多い場合がある
  • ・ 教育資金・老後資金として貯蓄することが可能
  • ・ 税金の控除対象になる
  • ・ 掛け捨て保険より保険料は高い
  • ・ 加入時に健康状態を告知する義務がある

※必要性のない保険会社もあり

収入保障保険

『収入保障保険』とは、保険加入者に万が一のことがあった場合、その家族に毎月一定額の保険料が支払われる保険です。
万が一のときの保障をしてくれる保険なので、基本的に年金形式で受け取ることができます。
まとまった保険金を分割で毎月一定金額を受け取るか、まとめて受け取ることも可能です。

医療保険or県民共済

病気・怪我の内容によっては多額の治療費や入院費が必要になりますよね。
そんなとき、サポートしてくれるのが『医療保険』です。
治療費が高額の場合「高額療養費制度」を利用したり、条件を満たすことで「傷病手当金」を受給できたりもします。
また、所得制限をクリアした母子世帯は国からの支援制度で「ひとり親家庭等医療費助成制度」を利用することも可能でしょう。
しかし公的医療保険の場合、公的保障対象外となる費用もありそうならば全額負担になります。
また、国民健康保険に加入している人は傷病手当金を受け取ることはできません。
※傷病手当金は、会社員の方に会社から支給されるもの
このような制度の落とし穴を埋めるためにも民間保険(医療保険)に加入しておくことをおすすめします。
万が一のときは入院給付金を受け取って、治療費や生活費にあてるようにしましょう。
特約をつけることで三大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中)に備えることもできますよ。
同じような医療保障内容で、保険料を抑えたい…という人は『県民共済』もおすすめ。
年齢が上がっても保険料が上がらないのは嬉しいですね!

就業不能保険

病気や怪我で入院または自宅療養を余儀なくされた場合、保険料が毎月一定金額支払われる保険を『就業不能保険』といいます。
就業不能保険は、病気・怪我が完治し働けるようになるまでか、保険期間満了まで支払われます。
働けなくなったときの生活を守る公的保障としては「傷病手当金」や「障害年金」もあります。
しかし前項でも述べた「傷病手当金」に関しては、働けなくなったときから過去12ヶ月の平均収入の3分の2程度支給されるのですが、支給期間は最大一年半と定められているため入院・治療が長期化した場合、収入がゼロになってしまう恐れがあるのです。

傷病手当金を受給中はもちろんのこと、傷病手当金受給期間が終了後も家計をサポートするために就業不能保険に加入しておくと安心ですね。

シングルマザーが保険に加入するときの注意点

では、最後にシングルマザーが保険に加入するときの注意点を4つ紹介します。
離婚を考えている人や既に離婚した人にとっても重要なことなので必ずご自身の保険と照らし合わすようにしてください。

離婚前に前夫の保険の受取人を「子供」に変更する

既に保険に加入している世帯に向けての注意点です。
離婚を考えている段階の人は、必ず確認するようにしましょう。

生命保険や死亡保険、学資保険など既に加入されている保険の契約者・受取人を変更します。

  • 死亡保険(父親):受取人を子どもに変更
  • 死亡保険(母親):受取人を子どもに変更
  • 学資保険:契約者を妻に変更
  • 夫名義の妻の保険:契約者を妻に変更
  • 夫口座から引落の保険:口座を妻のものに変更

など、加入している保険すべて変更することを忘れないようにしましょう。
契約に関わることなので変更の際は、事前に夫婦間で話し合うようにしてくださいね。

自分の保険の受取人は「子供」または信頼のおける大人にする

シングルマザーになってから保険に加入する場合、保険受取人は「子供」にしておきましょう。
しかし、保険の種類によっては未成年の子供を受取人に設定することができない場合もあります。
さらに、契約者(あなた)に万が一のことがあった場合未成年の子供が保険の受取り手続きを行えないので、後見人が手続きを行います。
そのときにきちんと後見人を定めておかないと、保険金がきちんと子供の手に渡らない可能性があるのです。

事前に後見人を遺言書で定めておくか、受取人を信頼のおける大人に設定しておくようにしましょう。

学資保険は返戻率が高いものがおすすめ

ほとんどの学資保険は子どもが0歳~6歳までの間でしか加入できません。
中には、6歳以上でも加入できるものもありますが、返戻金が期待できないためおすすめしません。
該当する年齢の子どもがいる場合、学資保険に加入することを検討しましょう。
学資保険を選ぶときは、

  • 返戻金が高いもの
  • 満期時の受取金額はいくらか
  • 特例保険はあるか

を確認するようにしましょう!
自分のライフスタイルに合うものをしっかり見極めてくださいね。

収入を考慮して必要な保険に加入する

シングルマザーにとって魅力的な保険がたくさんありますよね。
「将来のことを考えて年金保険も気になるなー」「学資保険にも死亡保険にもがん保険にも入っておいた方がいい?」とあれもこれも加入してしまうと生活を守る以前に毎月の保険料の支払いで家計が火の車に…。
「余計な医療保険やがん保険に入ってしまったばかりに、子どもの保育料や自分の年金額が足りなくなってしまった...」そんなことになってしまっては本末転倒。
自分の支払える金額の保険・必要な保険に絞って加入するようにしましょう。
選ぶのが難しい場合、親身にあなたの状況について考慮してくれるファイナンシャルプランナーに相談することをおすすめします!

まとめ

  • シングルマザーにとって『保険は必要』といえる
  • 必要な保険の種類と選び方を把握しておこう
  • 保険加入時には受取人をきちんと決めておこう
  • あれもこれも保険加入して、家計が破綻しないように厳選しよう
  • 保険や住宅など将来を見据えた計画を立てておくことが大切!
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